老後に必要な備えは○○──8割の人の答えとは?
2025.06.24コラム

こんにちは。
「老後のために何を備えておくべき?」そんな問いに、8割の人が「健康」と答えていることをご存じですか?
これは、政府が2025年6月10日に閣議決定した「令和7年版 高齢社会白書」の中で明らかになったもの。
内閣府が行った全国調査(対象:60歳以上、回答数2,188人)によると、「老後に必要な備え」として最も多くの人が挙げたのは「健康に関する備え」(80.7%)でした。
お金の不安より、まずは“健康”が第一!
もちろん老後の生活では、経済的な心配もつきもの。調査でも、
- 「物価の上昇」(74.5%)
- 「収入や貯蓄の少なさ」(47.1%)
- 「医療・介護の費用負担」(36.6%)
といった不安の声が多く挙がっています。
しかし、こうしたお金の不安をも上回っていたのが「健康」。
健康でいられれば医療や介護にかかる費用も抑えられるし、日々の暮らしも前向きに送れますよね。
“健康寿命”を意識した暮らしがカギ
最近では「健康寿命」という言葉が広く知られるようになりました。
これは「自立して生活できる期間」のこと。寿命が長くなっても、元気でなければ意味がありません。
調査では、「介護予防」や「健康維持・増進」への意識も高まっていることが読み取れます。
つまり多くの人が、「備え=健康管理」と捉え始めているのです。
保険や終活も着実に進む
健康に続いて多かった備えは、「終活の準備」(38.1%)。
また、保険への加入状況を見ると、「生命保険」や「病気・けがのための保険」「介護保険」などへの加入率も軒並み上昇しています。
一方で、「何も加入していない」と答えた人は前回より大きく減少しており、将来への備えに対する意識が高まっていることがうかがえます。
まとめ:老後の安心は、まず“健康”から
白書が伝えるのは、「お金の心配は尽きない。でも、まずは健康が何よりの備えになる」
というシンプルなメッセージ。
私たちが老後の不安に立ち向かうとき、一番に見直したいのは、
「今、自分の健康とどう向き合っているか」ということかもしれません。
必要なのは、大きな変化ではなく、小さな積み重ね。
毎日の散歩、食生活、検診、そして前向きな気持ち。
今日からできる“備え”、あなたも始めてみませんか?
参考資料:内閣府ホームページ「令和7年版高齢社会白書(全体版)(PDF版)」