遺族年金はいくらもらえる?実際の支給額や計算方法を紹介

2025.05.14コラム

遺族年金はいくらもらえる?

大切なご家族を亡くされたとき、遺されたご家族の生活を支える制度として「遺族年金」があります。
でも「いくらもらえるの?」「自分は対象なの?」と、疑問や不安を抱える方も多いのではないでしょうか。

この記事では、遺族年金の種類や対象者、支給額の目安、受給の手続きまでをわかりやすく解説します。
実際の支給額イメージや、よくある質問も掲載していますので、参考にしてみてください。

 

遺族年金とは?

  • 遺族年金は、家族の生計を維持していた方が亡くなった場合に、遺された配偶者や子どもなどに支給される年金制度です。
  • 公的年金制度には「遺族基礎年金」と「遺族厚生年金」の2種類があり、加入していた制度により異なります。

 

受け取れる人の条件(遺族基礎年金・遺族厚生年金の違い)

  • 遺族基礎年金18歳以下の子どもを育てる配偶者、または子ども本人が対象
  • 遺族厚生年金:配偶者(子がいなくてもOK)、父母、孫、祖父母なども対象になりうる
  • 各制度の加入条件や保険料納付状況によって、支給の有無が決まる

 

支給額の目安(具体的なシミュレーション例)

例:夫(会社員)が亡くなり、妻と中学生の子ども1人が残された場合

  • 遺族基礎年金:年額831,700子の加算239,300円(基礎年金が満額支給の場合)
  • 遺族厚生年金:亡くなった方の報酬や加入年数によるが、おおよそ年額40万〜100万円程度

→例えば、亡くなった方の平均標準報酬額が、30万円の場合は年額369,968円、60万円の場合、年額739,935円が支給される。

具体的な額は、日本年金機構の試算ツールや社会保険労務士の相談を活用すると安心です。

※受給額は、令和7年度時点のものです。

 

受給手続きの流れ

  • 死亡後10日(遺族基礎年金のみの場合は14日)以内に届け出(住民票・死亡診断書等)
  • 年金事務所に必要書類を提出
  • 書類審査後、およそ12カ月で支給開始

 

 よくある質問

Q.働いていても遺族年金は受け取れますか?

A. 受け取れます。ただし遺族厚生年金は収入によっては支給停止となるケースもあります。

 

Q.子どもが18歳を過ぎたらどうなりますか?

A.遺族基礎年金の「子の加算」は終了します。配偶者のみの場合は受給資格がなくなることもあります。

 

🔗 関連リンク

 

 まとめ

  • 遺族年金は、大切な家族を失ったときの経済的な支えとなる制度です。
  • 条件によって金額や受給対象が異なるため、早めの情報収集と手続きが大切です。